向天湖原住民集落
「向天湖」はサイシャット語では「rareme:an」と呼ばれ、「染料樹がいっぱいに茂った地」との意味です。日本統治時代には日本人が、この地は三面を山に囲まれ脇に川が流れているため、中央で稲作ができることを発見し、後にここに入植した漢人は、この小さな盆地を「仰天湖」と呼びました。国民党政府の台湾遷移の後、「向天湖」と改名されたのです。
サイシャット族民俗文物館
向天湖のそばにあり、動態/静態/ビデオによる解説/展示がされています。サイシャット族のガイドから彼らの歷史と文化について解説を受けることで、伝統衣装、生活器具などについて理解を深めることができます。
アドレス:苗栗県南庄郷向天湖25号
パスタアイ
「パスタアイ(paSta'ay)」はサイシャット族の重要な伝統祭事です。二年に一度開催され、十年に一度大祭が執り行われます。祭場は「サイシャット族民俗文物館」脇。通常は旧暦の十月中旬が祭りの日です。
アドレス:祭場は「サイシャット族民俗文物館」脇
向天湖
向天湖は標高が高いため、冬から春にかけて湖面に水蒸気が立ち上り、しばしば霧に覆われるさまは墨絵の世界のようです。山に囲まれた盆地にあり、周囲には広くスギが植林されているため、絶好の避暑地です。
アドレス:苗栗県南庄郷東河村16鄰26号
鹿場原住民集落
人里離れた、このタイヤル集落は、付近に生息する膨大な数のシカの群れから名づけられました。ここにはタイヤル族の原始の暮らしが残っていましたが、地震発生後、安全のため、住民はすべて東河村に移住。「鹿場」は無人となりました。現在ここには古い建物がわずかに残っていますが、日本統治時代の学校はすでに撤去されています。
加里山歩道
全長5.8 キロです。林業が盛んだった時代から残るトロッコ線路に沿って進みます。山頂には一等三角点があり、雪山の聖なる稜線と鹿場大山が遠望できます。
アドレス:苗栗県南庄郷
神仙谷
木道、東屋、吊橋もあり、壮大な風景の中のんびり散策でき、吊橋からは有名な「神仙双瀑」も眺められます。
アドレス:苗栗県南庄郷東河村鹿場27号
日警記念碑
鹿場小学校跡地の後方、山腹にあります。かつて、森林資源を開発しようとする日本人は、原住民の激しい抵抗に遭い、日本人警官に多くの死傷者が出ました。昭和10 年(1935) 鹿場で殉職した警察官を慰霊するため、ここに慰霊碑が立てられました。
アドレス:苗栗県南庄郷
裡冷原住民集落
「裡冷(Lilang)」はタイヤル語で「深山から来た人」との意です。裡冷集落は外界との交流が遅かったため、高山の林相、滝、溪流、林道などが自然のままに残っており、エコツアーにぴったりです。
七重天の滝群
七重天の滝群は大小七つの滝からなり、原始の自然環境を残しています。後半の四つから七つまでは深い谷にあるため、勾配がきつく歩きにくいので、道に迷わないよう、必ず現地ガイドに案内を頼んでください。
アドレス:入口は裡冷橋付近
四壮士五葉松遊歩道
「四壮士」は台湾の貴重なゴヨウマツ四本からつけられた名前です。原住民の伝説によれば、この四本は集落を守る勇士の化身だということです。樹齢は数百年に及び、ご神木レベルの巨木です。
アドレス:入口は台中谷野会館付近
松鶴原住民集落
松鶴は旧名を「徳芙蘭qalang Tbulan」と言います。「土地が肥沃で水が豊富で、人の居住に適した地」という意味です。マツが生い茂り、多くのシラサギが生息することから、後に「松鶴」と改められました。近くに八仙山林場があるため、松鶴集落には、日本統治時代の林業及自然保育署の職員宿舍が残っています。
林場巷ヒノキ家屋
すでに百年の歷史を有するヒノキ作りの民家は日本統治時代は林業及自然保育署の職員宿舍でした。レトロな日本家屋の様式から、八仙山林場のかつてのにぎわいがしのばれます。
アドレス:台中市和平区東関路一段林場巷
徳芙蘭遊歩道
全長約3 キロです。樹木が密生し、生き物の生態が豊かで、雄大な大甲溪の峡谷が見られます。勾配は中程度で、半日のハイキングに適しています。
アドレス:台中市和平区
ゴヨウマツのトンネル
長さ約400メートルの緑の木々が形成するトンネルを歩けます。顔を上げると見えてくる松葉が風に揺れ、身も心も癒されるでしょう。
アドレス:「阿嬌姨の店」が見えたら曲がれば、五葉松大道が見える
松茂原住民集落
松茂先集落は台中市梨山里にあります。標高約1600メートル。周囲を密生するマツに囲まれているため、この名が付きました。日本統治時代には、現在の平等村環山中興路口の「Sliant(磐石)」と呼ばれる地域に居を定めたため、「磐石集落」または「岩石の集落」とも呼ばれます。
原住民集落ツアーの見どころ
蒐鹿歩道
台湾百岳(百名山)に数えられる大小剣山の入口に位置し、かつては松茂集落の狩場でした。現在も原始の林相と生態を残しています。遊歩道は大甲溪を通り、仁寿橋からは河床の独特の頁岩層紋理が見られます。柱状玄武岩壁のような壮大な眺めです。
清泉橋
中横公路の支線である台7甲線そばの赤い鉄骨橋です。もともとはフランスからベトナムへ運ばれ鉄道橋建設に使われるはずだった鋼材が、1954 年フランスがベトナムから撤退したことで、台湾に寄贈されました。橋上には清泉橋の一大特色、エッフェル塔のマークもあります。ここではマストな歷史的ランドマークです。
梨山原住民集落
「台中で最も辺鄙な集落」として梨山集落は標高1800メートルの高山上にあります。高級温帯フルーツである梨、リンゴの名高い産地です。梨山は中横公路と宜蘭支線の要衝にあり、梨山風景区の交通と経済の中心です。
原住民集落ツアーの見どころ
梨山ホテル
梨山ホテルは蒋中正元総統が梨山を視察した際の宿泊所で、外国の賓客をもてなすための別荘でした。ホテルそのものが歷史的価値を有するほか、後方には自然豊かな遊歩道があり、Siliq希利克遊歩道、福寿山農場とつながっています。緑が濃密で、雪山の峰々を眺めることもできます。
楓の谷-1956秘密の花園
梨山ホテル前の階段遊歩道を上っていくと、園内に植えられたタイワンオナガカエデ、トウカエデ、イトマキカエデが目に入るでしょう。展望台は視界が開け、雪山山脈、中央山脈、前方の環山集落、松茂集落が見渡せます。
Siliq希利克遊歩道
希利克はタイヤル語で「メジロチメドリ」のことです。遊歩道は梨山ホテルの脇にあり、主線は全長約600メートル。遊歩道は2つの縄吊橋を通り、終点は「勇士キャンプ」に位置します。支線は攬勝楼まで続いており、こちらを行けば高台から山々が見渡せます。