獅頭山
獅頭山風景区は新竹県と苗栗県の県境にあり、丘陵から山地への緩衝地帯にあたります。地形は河岸段丘、丘陵地、高山地におおまかに分けられます。
ここの地質は「台湾西部麓山地質区」に属し、中央山脈西側の漸新世と新第三紀地槽盆地で構成されています。主に、断崖ができやすい砂岩と頁岩の交互層です。
梨山
梨山風景区は大甲溪流域にあり、川の両岸では峭壁、怪石、砂利河原が見られ、景観が極めて変化に富んでいます。中横西段和平、裡冷周辺は、大甲溪の支流の落差が大きいため、多くの断層と滝ができています。
梨山は名山に囲まれ、登山に人気の路線であるほか、高山地形が眺められるのも梨山の一大特色です。以下では梨山のぜひ行きたいポイントをご紹介します。
八仙山地区:高台から玉山峰々、能高、奇萊山系が遠望できる
梨山:剣山、佳陽山、大雪山、桃山などが遠望できる
福寿山:北は佳陽山、大剣山、雪山が見られ、南は合歓群山が見られる
環山:その名の通り雪山山系、南湖山系に囲まれた山間の先住民集落で、道すがら遠くの山並みが眺められる。
八卦山
八卦山風景区には絶景が堪能できる「八卦山脈スカイライン139号線」があります。八卦山の稜線を縦走するため眺めは抜群。このエリアの風景の特色である横山断崖、龍仔頭群山、名間台地も見られます。
八卦山風景区は中央尾根線状地形であるため、各河川水系は中央の尾根から東西両側へと分流しています。域内の川は主に東西方向へと流れ、お互いにほぼ平行ですが、烏溪、猫羅溪、濁水溪の三水系は西北から東南へと地質構造裂線を侵蝕しています。
カンムリワシ
カンムリワシは台湾固有亜種の鳥類で、中、低海抜の広葉樹林に暮らしています。普段は小型動物を獲物にしており、特に蛇類を好むため、台湾では「蛇鷹」とも呼ばれます。
ヤマムスメ
猛禽類のほか、山中では、黒と白の長い尻尾を持ち、宝石のような青い羽毛、黒い頭と胸、鮮やかな赤の嘴と足を持つ「長尾山娘」と呼ばれるヤマムスメも見られます。
シナアマガエル
シナアマガエルは頭より大きな鳴囊を持っています。外観は頭部、鼓膜から肩の上方まで、濃い黄色の斑点があり、その明るく響く鳴き声のため、台湾では「雨怪」、「雨蛙」とも呼ばれます。
ミミジロチメドリ
ミミジロチメドリは耳羽にかけて長く白い過眼線を持ち、数本の房を持つおしゃれな鳥です。「回、回、回、回(ホェイ)」という上げ調子の明るく響く鳴き声は、耳に残る森の忘れられない音色です。
タイワンマス
台湾固有亜種は冰河期の生き残りであり、最も標高が高いところに生息するサケ類です。非常に貴重で、国宝魚といってもいいでしょう。每年10月から11月の繁殖期はタイワンマス観察に適した季節です。
カンムリチメドリ
頭頂部に赤褐色の三角形の冠を持ち、顔に「八の字ひげ」を生やしているところが、カンムリチメドリの大きな特徵です。ミミジロチメドリとともに、朝、最も早く鳴きだす鳥で、梨山生態遊歩道では簡単に見つけることができます。
サシバ
サシバは、オスの顔が灰色であることから、台湾では「灰面鷲」とも呼ばれます。每年清明節の前後に、八卦山と大肚山あたりにやってきます。
アカハラダカ
希少種の保護動物で、体長は28-32センチ。小型の猛禽類です。渡りのルートはサシバと似ており、每年秋に南台湾を訪れ、翌年春に北へ戻ります。サシバの渡りを見届けた後に、アカハラダカが観察できるのです。
タイワンザル
台湾固有種で、独特の丸く扁平な顔と太くてふさふさした長い尾、さらに旧大陸サル特有の細い鼻、下向きの鼻孔を持ち、尻は硬い尻ダコ構造をしています。松柏嶺、二水登廟遊歩道でよく見られます。