1999年9月21日午前1時47分、台湾全土を襲ったマグニチュード7.3の大地震は、百年に一度ともいわれる大災害をもたらしました。その震撼の記憶は、今も「921地震教育園區」にそのままの姿で残されています。園内には、地震の際に断層活動によって地表が裂け、隆起した地形が保存されており、整備された見学ルートに沿って歩くと、傾いた柱、崩れ落ちた床、ねじれた鉄筋など、あらゆる痕跡が大自然の破壊力のすさまじさを物語っています。この場所は、特別な地質の驚異に触れるだけでなく、地震防災教育の貴重な教材にもなっています。
「光復国中」の断層遺構を目の当たりに―震災の衝撃を現場で体感
「921地震教育園區」は、当時最も大きな被害を受けた「光復国中」の校地に設けられ、そのうち、中心展示エリアにあたるのが「車籠埔断層保存館」です。震災遺構を現地保存というかたちで公開している、非常に珍しく貴重な施設です。

なかでも最も印象的なのは、断層により2.5メートル隆起した「光復国中」の運動場と、はっきりと残る地表の裂け目の痕跡で、地殻変動のすさまじい破壊力を目の当たりにすることができます。また、園内で代表的な「光復国中」校舎遺構エリアでも、一部倒壊・歪曲・損傷した建物が意図的にそのままの状態で保存されており、地震当時の衝撃を生々しく伝える展示となっています。
映像×体験で学ぶ、楽しい防災教育
元「光復国中」の活動センターを改装して建てられた映像館は、園内でも特に臨場感あふれる展示エリアのひとつとなっています。「地震体験シアター」では、振動装置によって地震発生の瞬間の衝撃を直接体感することができます。災害後の記録映像、救援活動のドキュメンタリー、生存者の証言などを通して、大地震が社会にもたらした影響や、歴史的な記憶をありのままに伝えています。

園内にはそのほかにも、「地震工学教育館」、「防災教育館」、「復興記録館」などの展示エリアが整備されています。建築の安全性から避難知識、さらには災害後の復興までを、体験型ゲームや模型実験を通じて楽しく学ぶことができます。子どもから大人まで、楽しみながら地震や防災の重要性を学べる施設です。

バリアフリートイレ:7か所
スロープ:1か所
障がい者用駐車スペース:自動車6台分、バイク2台分
貸出用車いす:4台
貸出用ベビーカー:4台