望月亭は1961年に建てられ、修復後に現在の様子になりました。獅山古道にある見晴らしの良い高台で、中港渓と南庄の景色を一望できます。獅山古道は、望月亭を境に前半・後半に分かれます。前半は60年の歴史がある古き良き石畳の歩道で、後半はアスファルトが敷かれた歩きやすい道となっています。
古道の中継点 休憩と食事の場所
望月亭に到着したら、疲労と空腹の問題を一挙に解決。清涼飲料やスナックなどを販売する売店があり、日によっては煮卵や豆干、ご飯・麺などの軽食も販売しているので、疲れた登山客にとって休息の地となっています。スナックを買って近くの石テーブルや東屋で食べながら風景も楽しめるこの場所でしっかり休んでから出発しましょう。
新竹県と苗栗県の県境碑
望月亭は日本統治時代には「高仰亭」と呼ばれていましたが、改修時に黄杰将軍が題字を揮毫し、現在の「望月亭」に改名されました。建物の横には新竹県と苗栗県の県境碑があります。建物の横の歩道を約10分ほど歩くと、獅頭山主峰に到着します。
獅山古道には多くの頁岩地形、ほぼ垂直で広大な「獅山大石壁」のほか、山の中に建立された多数の廟寺があります。道沿いにはゲットウ、竹林、モクセイ、ガジュマルなど様々な植物が茂り、初春には桜、4~5月には桐花(アブラギリ)が咲き誇ります。ヤマムスメやオオカンムリワシなど鳥類の生息地でもあります。