1733年に創建され、現在の規模になったのは1848年のことです。伽藍配置は双堂式であり、県指定の史跡となっています。 観背音菩薩と媽祖を本尊としており、かつては台湾中部の三岩「二寺」の一つに数えられていました。 宝蔵寺を訪れた際には、次の3つのものを見なければ、「宝の山に入って手ぶらで帰る」ようなものです。
1つ目は、境内にある「宝山第一」の額です。清朝第7代皇帝・嘉慶帝が台湾を訪れてこの地に滞在した際に下賜したものと言われています。2つ目は、かつての広東の職人による境内の木造建築であり、その精緻な作りに目を奪われます。3つ目は、脇堂の外にある古鐘です。
これも歴史のあるものであり、その鐘の音を聞くと心が洗われ、じっくりと聴かずにはいられなくなります。宝蔵寺では毎年の媽祖聖誕日(旧暦3月23日)と元宵節(旧暦小正月)に爆竹を鳴らしたり、ランタンを灯したりしてお祝いするなど、台湾の伝統民俗を色濃く残しています。