松柏嶺は濁水渓の北岸、八卦山断崖の高地に位置し、絶好の高所からの戦略的優位性があったため、かつては国防部がここに軍事要地を設置して濁水渓と彰化平原を防衛していました。後にこの20余りの陣地と指揮所の防衛の使命が終了し、その中から受天宮に近い7カ所の砲台を再整備して「七星陣地公園」としました。かつての厳しい軍事要塞は一変し、八卦山風景区で最も特徴的な観光スポットの一つとなりました。
整備され、娯楽と教育を兼ね備えた砲台公園
地方観光の発展のため、七星陣地公園は「五行」「七星」の概念で再整備され、彩色が施されました。展望台、休憩広場、遊歩道、トイレなどの観光サービス施設が整備され、国防部から譲り受けた退役戦車や砲火器を砲台脇に展示解説用として配置しています。
受天宮の民間信仰に由来する「七星」の概念
七星陣地公園の名称は、松柏嶺の信仰の中心である「受天宮」に由来します。受天宮の主神である玄天上帝は北方の主神で、北斗七星と北極星がその代表的な星座です。受天宮に隣接する7つの砲台の配置が北斗七星に似ていることから、瑤光、開陽、玉衡、天権、天璇、天璣、天樞という七星の名称を砲台に付け、対応する白、緑、黄、黒、赤、灰、紫の色を組み合わせ、最終的に砲台群を「七星陣地公園」と名付けました。
親子で自転車探索、砲台とお茶畑が融合する景観
遠くを見渡すと、緑豊かなお茶畑の中に砲台が直立しています。展望テラスで休憩しながらお茶を一服して心身をリラックス。天気が良い日には濁水渓と彰化平原の景色を遠望することができます。砲台群の周りにはお茶畑、パイナップル畑、生姜畑が広がり、緑に溢れています。製茶期間中はお茶の香りが漂い、親子で楽しめる自転車での砲台探索の旅に適しています。
