かつては「埤亞南鞍部」と呼ばれ、タイヤ族にとっては、歴史的な意義を持つ通路であり、中央山脈南湖大山と雪山山脈との間の低くなった鞍部(峠)に位置しており、この鞍部を通り抜け、現在の宜蘭県に向かい、蘭陽渓谷あたりに「埤亞南」という集落が形成され、即ち現在の南山集落。日本植民時代には「埤亞南鞍部」と名付けられ、天候の良い日には蘭陽渓谷を一望できます。冬には雪の可能性が高くて、南湖大山ならではの雪景色をお楽しみいただけます。春になると、圧巻の絶景スポットとして、雄大な雲海に出会え、一度見たらきっと忘れられない思い出になりますよ。
標高1948メートル、春の時期は霧が発生しやすく、運転に支障をきたすこともありますので要注意です。「埡口」とは、山と山との間の低くなった所のことをいい、「飲水思源(水を飲むとき、その井戸を掘った者の苦労を思え)」という諺に由来した地名です。