標高(海抜):2055m
1971年に梨山から福寿山農場に向かう途中の場所に開館した梨山文物展示館は、主に中部横断道路(中横公路)の建設史、先住民タイヤル族の文化および梨山地区の自然生態について紹介しています。梨山文物展示館の開館時間は、毎日午前9時から午後5時までであり、見学ガイドのご予約をお待ちしております。
文物展示館は、2つのフロアからなっており、1階右側は、「中部横断道路建設史記念館」として、中部横断道路建設に貢献した人々の事績と中部縦貫道路開削の苦難の歴史を紹介しています。1階左側は、「中部横断地質地形館」として、太魯閣から谷関にかけての生態を紹介しています。
2階は、梨山地区に住む先住民のタイヤル族の文化の紹介と伝統建築、用具、服飾、生活文化の展示を行っています。展示館の裏側にはナカハラカエデの林が広がっており、毎年10月ごろには色づき始め、12月の最盛期になると秋の紅葉狩りの絶好のスポットになります。
中央山脈および雪山山脈地質エリアに位置する梨山地区は、造山運動の影響と大甲渓による浸食を受け、思源埡口の河川争奪、佳用集落近くの佳陽扇状地、松茂集落近くの環流丘陵、円劇場河岸段丘など、極めて豊かで多様な地質地形景観を形成しており、いずれも自分の目で壮観な景観を観察できます。館内では、これら大自然が作り出した精巧な美景に関する解説を行っており、一見の価値があります。