この土地はかつては黄藤(トウヤシ)が生い茂り、地形も平坦であったため「藤坪」と名づけられました。歩道入口は獅山ビジターセンターの横にあり、しばらく進むと70年の歴史をもつ一際目を引くタイワンモダマが目に入ります。階段と土の道を上っていくと景観台、休憩台、藤坪大石壁を通り、歩道出口に到着します。そのまま六寮古道へ進むとビジターセンターへと戻ることができ、約1時間で一周できます。
台湾最大のマメ科植物 種はカッサにも利用
入口で生い茂るタイワンモダマは歩道のトレードマークです。タイワンモダマは台湾最大のマメ科植物で、ツルがらせん状になった主幹と大きなサヤが特徴です。黒く大きな種子は、昔はカッサプレート(マッサージ用)としても使われました。藤坪歩道の途中では、ウジルカンダ、トウヤシ、シイノキカズラなどの様々な植物を観賞できます。
藤坪大岩壁 風や水に侵食された洞穴のユニークな景観
休憩台の次のスポットは「藤坪大石壁」。長期にわたり風や水の侵食によって形成された洞穴景観です。現在、岩壁は生い茂る草木に覆われていますが、角度によっては岩壁本来の貴重な様子を覗き見ることができます。
大石壁の後ろの石段の歩道から六寮古道へ戻ることができます。石段や蒼蒼と茂る植物から古風で素朴な雰囲気を楽しめる歩道ですが、雨の日は滑らないよう注意が必要です。