台湾原住民サイシャット族は、2年に1度の矮霊祭(パスタアイ)でよく知られ、主に新竹県五峰郷、苗栗県南庄郷、獅潭郷に居住しています。タイヤル族に近い五峰郷のサイシャット族は「北サイシャット」、客家人に近い南庄郷のサイシャット族は「南サイシャット」と呼ばれています。「サイシャット族民俗文物館」は、人口の少ないサイシャット族の貴重な文化や文物の保存を目的に、苗栗の向天湖のほとりに設立されました。
サイシャット文化を知り、伝統工芸の美しさを学ぶ
サイシャット族民俗文物館は敷地面積約6,000平方メートルの3階建ての建物です。遠くから見ると、サイシャット族のトーテムで飾られた石柱と割竹で覆われた建物本体が見えます。1階には竹と藤の編み物工芸エリア、特別展示室、2階には常設展示エリア、3階には祭儀展示エリアと湖の景色を一望できる屋外展望テラスがあります。館内にはサイシャット族の竹編み、カラムシの織物、創作作品が展示されています。漁具、農具、サイシャット族の祭典を詳細かつ総体的に紹介しているほか、不定期で手作体験や芸術文化パフォーマンスを開催しています。
苦茶油の並木道、向天湖のほとりで楽しむ景色
向天湖は高地に位置し、冬と春は湖が水で満たされ、まるで仙境のようになります。サイシャット族が矮霊祭(パスタアイ)の祭典を行う場所でもあります。民俗文物館横の環湖ハイキングコースには、苦茶油の木の緑のトンネルがあるのが特徴です。サイシャット族民俗文物館を見学した後は、森林浴しながら、湖と山の美しい景色を楽しむのに最適です。