二水登廟歩道は豊柏生態歩道とも呼ばれ、全長2.1キロメートルです。一端は豊柏広場、もう一端は摸乳巷出口で、受天宮がある場所です。沿道は動植物の生態が豊かで、鳥類やリスが木々の間を飛び跳ね、蝶々が優雅に舞い、運が良ければ猿の群れの姿も見ることができます。
かつては担夫の山道、現在はハイカーの生態歩道
登廟歩道は昔、彰化二水郷から南投名間郷松柏嶺への唯一の商業用の道でした。当時は交通が不便で、主に山の担夫が生姜やパイナップル、筍、茶葉、果物などの産物を山道から二水の街まで担いで販売し、帰りに日用品を購入していました。現在では、この道は受天宮の参拝客やハイカーの生態歩道となっています。
猿観察台で野生のサルとの出会い
沿道には木陰があり、所々に石のベンチがあっていつでも休憩できます。四つの東屋の間には、石碑で示された二つの景勝地、猿観察台と臥雲橋があります。猿観察台付近では群れをなすサルに出会う確率が高く、彼らは人を恐れませんが、野生動物と遭遇した際は遠くから観察することが互いを守る最良の方法です。歩道の終わりにある摸乳巷は急な階段になっており、その先に受天宮があります。廟前の広場からは二水郷と母なる川である濁水渓の景色を高みから一望できます。
古いお茶通りを巡り、松柏長青茶の郷を訪ねる
受天宮を参拝した後は、近くの古いお茶通りを巡ることができます。名間郷は地理的に恵まれた位置にあり、土質が茶樹の栽培に適しています。ここで生産される「松柏坑茶」は品質が優れており、故蒋経国総統が訪問して試飲した際、この地の茶を特別に「松柏長青茶」と命名し、一時期大きな話題となりました。百年の歴史を持つお茶通りを散策し、台湾茶の素晴らしさを感じてみてはいかがでしょうか。