
毎年春の3、4月には、サシバが越冬地から北へ戻り、八卦山を越境します。八卦山の大空をサシバの雄大な姿が横切ります。南から渡ってきたこの貴重な保護鳥類が、八卦山に貴重な自然の絶景をもたらしています。
毎年3月中旬にはタカ観賞イベント、生態特別展、特色あるエコマーケット、ミニ教室やガイド解説など、サシバとその環境生態保育の大切さを深く啓発しています。猛禽類の飛翔を間近で見ることも、多様で豊かな生態イベントに参加することも、教育とレジャーを融合させた素晴らしい旅をお届けします。
花咲く春の季節に、ご家族やお友達と一緒に八卦山で自然が生み出すこの素晴らしいパーティーをお楽しみください!
サシバは学名をButastur indicus、英名をGray-faced Buzzardといい、アジアでよく見られる猛禽です。背中は茶褐色で、胸や腹、首には縞模様や斑点があります。最も特徴的なのは、灰色の顔に白い眉のラインがあり、白い喉には黒い縦縞が見られる点です。成鳥の胸腹部には褐色の横斑があり、亜成鳥は黒色または褐色の縦斑が主で、体色はやや暗褐色を帯びています。
サシバ(中国語名:灰面鵟鷹)は雄鳥の顔が灰色であることから名付けられ、灰面鷲とも呼ばれます。毎年清明節ごろ(4月5日前後)に八卦山や大肚山に飛来するため「清明鳥」や「南路鷹」とも呼ばれ、大甲鐵砧山エリアでは「国姓鳥」と呼ばれます。台東および墾丁の住民は、サシバが花蓮の南方から台湾に入ってくることにちなんで「後山鳥」と呼んだり、10月に屏東満州一帯に現れ、国慶節に近いことから、「国慶鳥」あるいは「満州鳥」と呼んだりもします。
サシバは、アジア東部の温帯地域で夏に繁殖し、渓谷や林に好んで営巣します。雌は子育てに専念し、雄は小型両生類、爬虫類、昆虫を捕まえて幼鳥に給餌します。
毎年9月に繁殖地から南下し、台湾を経由して東南アジアへ渡り、翌年の春には慣れたルートを平均約9,000 km北上します。その中継地点として重要な位置にあるのが台湾です。

サシバは春に長距離を渡り、3月から4月にかけて八卦山に飛来します。八卦山はサシバにとって北へ戻る際の「休憩所」のような場所です。何千ものサシバがしばらく留まって体力を補充した後、北への旅を続けます。サシバは群れをなして上昇気流に乗って旋回し、壮観な「サシバの大河」や「サシバの柱」を形成する時期は八卦山最高の観賞シーズンです!



サシバのほか、八卦山では毎年アカハラダカやハヤブサなどの猛禽類の渡りを観察することができます。また、ハチクマも春秋に現れ、一部の群れは留鳥となっています。カンムリワシやカンムリオオタカは台湾の留鳥で、一年中観察することができます。タカ観賞の絶景と豊かな生態を誇る八卦山で、驚きの空中ハンターたちに出会いましょう!
アカハラダカ、カンムリオオタカ写真提供:呉志典先生
カンムリワシ、ハチクマ、ハヤブサ写真提供:高誌壕カメラマン



