歴史

梨山ホテル

詳しいお話し:梨山賓館は、台中市梨山村の中心部に位置する梨山地区で最も古い旅館で、その歴史を感じる趣深い外観から、中横公路のランドマークとなっています。

梨山風景区に位置する梨山賓館は、1965年に建設されました。当時の梨山は中横公路の開通によって大量の観光客が押し寄せ、評判を聞いて駆けつける外国人観光客も大勢いました。そこで当時の行政院国軍退役軍人指導委員会は梨山のグローバルなイメージを強化するため、古式ゆかしい宮殿式建築の「梨山賓館」を建設し、1971年に一般に向けての営業も正式にスタートさせたのです。

梨山賓館はかつて行政院国軍退役軍人指導委員会福寿山農場によって運営されており、現在は大ホール・本館・行館・蜜月館・分館といった計5棟の建物が残っています。当時蒋介石氏が梨山に避暑に訪れた際に宿泊した別荘の一つですが、平素は宿泊施設として一般の人々にも開放されていました。

 

921大地震とミンドゥル台風の被害を受けた梨山賓館は2000年に営業を停止し、10年以上保守や修復が行われなかったため、かつての煌びやかさは失われ、休日になると梨山風景区の武陵農場や福寿山農場は行楽客で賑わいますが、梨山賓館は梨山の中心地にありながら訪れる者がまばら、という状態になりました。そんな梨山賓館も、最盛期には100室以上の客室が存在していたのです。

 

参山国家風景区管理処は2004年に梨山賓館を引き継ぎ、積極的に民間の資源を導入。2011年8月9日に梨山賓館股份有限公司に経営管理を委託し、改修工事を経て2012年12月に正式に一般に向けての営業を開始しました。現在梨山賓館は合計97の客室を有しており、今後徐々に「楓の谷-1956秘密の花園」から「梨山円環」「梨山エコロジカルハイキングコース」「福寿山農場」までを結ぶ台湾で最も特色の有る一大高山レジャー園区を形成し、梨山賓館に全盛期の華やかさを呼び戻す見込みです。

歴史豆知識

中部横貫公路─略称中横。西は台中谷関から東は花蓮太魯閣に至る全長194キロメートル。省道台8線。沿線の観光スポット:谷関、梨山、関原、碧緑、天祥、太魯閣。

梨山賓館

梨山のアイコン的存在「梨山賓館」。その後方の建物はかつて蒋介石氏の別荘の一つであり、梨山に避暑に訪れた際の宿泊所として利用されていました。蒋介石氏は生前度々この地へ避暑に訪れ、賓館の裏手にある賓館花園や花園の奥に広がる広大な原生林は、一般人が無断で入ることは許されない蒋介石氏個人のプライベートな「御用庭園」となっていました。蒋介石氏死去後は手入れをする者も無く花園は荒れ果て、植えられた草花や樹木も朽ちてしまいましたが、だからこそ花園の奥の原生林は守られ、梨山の原生林の様相を今ここに見ることができるのだと言うことができます。