植物資源

台灣二葉松

台湾の山地で最も主要な造林種で、中横公路を歩くと、まるでニイタカアカマツが列を成して歓迎しているかのようです。ニイタカアカマツは松やにを豊富に含んでおり、松やにはテレビン油やロジンの重要な原料となります。しかし、それが原因でニイタカアカマツの純林地帯は森林火災が発生しやすくなっています。火災によって成熟した松の木は燃えてしまいますが、同時に元々硬かった松かさが火で焼けた後に破裂して種子が飛び出し、春の雨の訪れとともに発芽して成長し、しだいに新たな森が形成されます。火災は逆にニイタカアカマツの世代交代を促す重要な要素であり、森の大火事はニイタカアカマツの仕業かもしれないと冗談を言う人がいるのも納得です。

台灣粗榧

台湾特有の種で、台湾紅豆杉とは同系ではありませんが、しばしば紅豆杉と間違えられます。よく見てみると、頂芽が3枚横並びになっていることが多く、そこから三尖杉とも呼ばれています。また、性別があり(雌雄異株)、希少植物に指定されています。 おすすめの観賞スポット:梨山生態歩道

阿里山北五味子

俗称︰五味子

台湾特有の種で、木質はつる植物です。海抜 1,500 ~ 2,400 メートルの森の中に棲息し、梨山生態歩道、福寿山農場への沿線で見られます。連なった赤い果実は、見た目はとてもおいしそうですが、果肉の味は甘酸っぱく、種は苦さと辛さが混じり、全体的に渋みがあり、まさに五味雑陳(5種類の味が入り交じる複雑な味)で、食べてみるとなぜ『五味子』という名前なのかが理解できます。五味子には南五味子と呼ばれる兄弟がいます。果実は球状に集まり、見た目が異なります。その味は、名前を見れば分かりますよね。

台灣笑靨花

俗称:珍珠花(真珠花)、噴雪花

冬の終わりから初春の梨山はまだ震えるほど寒く、中横公路の途中の山壁も白い雪で覆われているようです。しかしよく見てみると、枝の一本一本に無数の小さな白い花が集まっています。風に吹かれながらゆらゆら揺れる姿はまるで少女の可愛らしい笑顔のようで、行き交う旅行客を歓迎しています。雪のように白く細かな花は真珠のようで、また、無数の花が一斉に咲く姿が勢いよく噴出す雪のようであることから、珍珠花または噴雪花とも呼ばれています。

夏皮楠

俗称︰玉山仮沙梨

台湾特有の種で、海抜 2,000 ~ 3,000 メートルの森に生息しています。毎年秋冬になると、密集して連なった朱色の果実が長い間落ちることなく実をつけ、これに鮮やかな緑の葉が添えられ、まさに『赤と緑の組み合わせは本当に美しい』と言う言葉通りです。果実の形状が梨に似ていることから、『玉山仮沙梨』とも呼ばれ、鳥類が好む食物の一つでもあります。 おすすめの観賞スポット:思源埡口、福寿山の天池一帯で見られます。