動物資源

アケボノアゲハは保護対象に指定されている台湾固有のチョウで、アゲハチョウ科に属する大型のアゲハチョウです。翼幅は9~12cmで、メス、オス共に尾がありません。オスの翼の背面は通常は黒く、メスは薄い色をしています。また、後翅の2室から5室までそれぞれに2筋の黒い模様があり、前翅の翅脈と各室の中央も後翅と同じ色で、後翅の裏は外縁部がピンクになっています。ほかに類似の種がないため、容易に見分けることができます。

美しいアケボノアゲハは高山での生活を好みます。山頂から朝日が顔を出すと、すぐに花畑をひらひらと舞うアケボノアゲハの姿が見ることができることから。「アケボノアゲハ」とい呼ばれるようになりました。黒と赤がマッチしたアケボノアゲハが黄金色の朝日をバックに舞う姿は、まさに山頂に舞う美しい天女です!さらに7~9月の梨山地区では、蜜を求めて花畑を飛ぶ様子が見られます。また、羽にスイカの種のような黒い模様があることから、「スイカチョウ」という面白い名前でも呼ばれています。ぜひ梨山風景区でソクズの花の蜜を吸うその美しい姿を探してみてください。

冠羽畫眉

台湾固有種で、希少野生動物に指定されています。頭頂部に赤褐色で三角形の羽冠があり、顔に2本の『八の字ひげ』があるカンムリチメドリは、一度見たら忘れることができません。ミミジロチメドリとともに朝一番に大声で鳴くmorning call鳥です。おもてなしの心にあふれ、そのさえずりは『nice to meet you』、『to meet you』とあいさつをしているように聞こえます。しかし、『言う者は意無く、聴く者は心有り』という言葉があります。果樹園で仕事をしている原住民たちにはカンムリチメドリの泣き声が『米酒買え』、『米酒買え』と聞こえる為、買って飲まないといけない気持ちになり、彼らは酒好きになったという説があります。


おすすめ観察スポット:サクラの花を好むため、冬は谷関の汶山飯店で見られます。また、梨山生態歩道では年間を通じてよく見られます。

白耳畫眉

台湾固有種で、その他の保護指定野生動物です。長くて白い目もとのライン、そして数本の流蘇を飾ったファッショナブルなデザインがミミジロチメドリの最大の特徴です。「フィフィフィフィ…」という甲高いビブラートは、忘れられない森のメロディーです。警戒すると「ダッダッダッ…」と機関銃の掃射に似た鳴き声を出し、少しびっくりさせられます。

おすすめ観察スポット:谷関~梨山で年間を通じて見られます。

黃腹琉璃鳥

台湾固有種で、その他の保護指定野生動物です。鮮黄色のシャツにサファイアブルーの上着を着たチャバラオオルリは、紳士のようにひっそりと枝にたたずみ、早くから野鳥ファンの注目を集めてきました。黃腹琉璃鳥とほとんど同じ体型で、地味なオリーブ色の上着を着て神経質にキョロキョロしているのは、何を隠そうチャバラオオルリのメスです。遺伝子を受け継ぐという重大な責任を背負っているため、環境に溶け込む必要があるので地味なオリーブ色をしており、常に警戒しながら、天敵の攻撃を避けています。

藪鳥

 

俗称:サツマイモドリ

台湾固有種で、その他の保護指定野生動物です。くちばしのそばに鮮黄色のえくぼがあります。コロコロとしたサツマイモのような体型で、「サツマイモドリ」とも呼ばれるヤブドリは、とてもたくましい生き物です。木ややぶ、林の小道を飛び跳ね、甲高い声で「チーチュル」と鳴いて仲間を呼び、よそ者が近づくと、とたんに「ガッ、ガッ、ガッ…」という警戒の声に変わります。年間を通じて見られる留鳥です。

タイワンマス

台湾固有の亜種で、絶滅危惧種に指定されている野生動物です。寒・温帯に生息するすべてのサケやマスと同様、繁殖期に海から川をさかのぼります。そして自分が生まれた渓流に戻り、生命の出発点で交尾し、繁殖してから死を迎えます。新しく生まれた稚魚は川を下り、海に戻って成長すると、またふるさとの渓流に戻って繁殖します。こうして生命のサイクルが繰り返されるのです。しかし、第四氷河期にプレート運動によって台湾の陸地が隆起すると、北太平洋を回遊するこの旅人たちは、この緑の森の島にある大甲渓の渓流にそのまま取り残されてしまい、亜熱帯となった台湾で氷河期を乗り越え、大陸と連なる歴史の生き証人になりました。台湾で発見されたことは奇跡的なことだと、世界中の魚類専門家を驚かせ、日本人からは『天然記念物』として尊ばれました。貴重種と認識される前は数世紀に渡っては環山部落のタイヤル族がモリ、弓矢、ウケ、セルビンなどの道具を利用して、歌を歌いながらこの神から賜った食べ物を捕獲していました。あるタイヤル族の老人は若いころを思い出して、『七家湾渓の中に立つと、ふくらはぎがつつかれるほどサケが多かった』と言います。しかし、ここ数十年の人間による不当な開発により、森林が大量に伐採されて生息地が破壊され、七家湾渓のわずか5kmに満たない流域で、人工飼育で放流される数百匹の稚魚しかいなくなりました。

 

タイワンマスは摂氏10~16度以下の水温と清らかで汚染されてい綺麗な水を好みます。長年の進化で回遊能力はなくなりましたが、ジャンプして水面の昆虫を捕食するという本能は残っており、夏と秋に最も動きが活発になります。毎年10~11月が繁殖期で、タイワンマスを観察するベストシーズンでもあります。この時期にオスは下あごが伸びて厚くなり、上に曲がって鉤状になる『鉤吻』という現象が見ら、腹部の中央にもサクラの花模様のきれいな斑点が現れます。メスは浅い場所で川底を尾ひれでたたいて『産卵巣』を作ります。するとオスがそばですばやく体を左右に揺らして、求婚のダンスを踊ります。カップルが成立すると約40日ほどで仔魚がふ化します。さらに20日ほどで臍嚢の養分が吸収されると、次はエサを探して泳ぎ出します。

紅胸啄花鳥

梨山ビジターセンターの周辺および梨山賓館エコ歩道では体長10cmにも満たないハナドリの、短く軽快なリズムの「ダッ、ダッ、ダッ」という甲高い鳴き声がいつも聞こえます。オスののどや胸には真っ赤なハート型の模様があり、ます。黒く見える羽は、日光に当たるとメタリックブルーに輝きます。メスは地味なオリーブグリーンや淡黄色をしています。オスメスともに桑寄生の拡散に重要な役割を果たしています。