参山の生態-本エリアの特色

参山国家風景区

参山国家風景区は国内5つの県と市にまたがっています。区内の地勢、動植物や自然の生態資源はバラエティ豊かで、都会の喧騒を離れてのんびり訪れるのに最適です。地勢に目を向けると、獅頭山風景区の大部分が丘陵から山地に入る緩衝地帯にあり、地形は河岸段丘、丘陵地、高山地に分かれます。地質は主に砂岩頁岩互層で、容易に断崖が形成されます。梨山風景区は大甲渓流域に属し、河川の地形がさまざまに変わります。沿岸には壮大な絶壁や奇岩があり、川岸の景観はとても変化に富んでいます。


獅頭山の植物相には、常緑のクスノキと中国両広原産のカントンアブラギリが見られます。毎年4~5月になると、野山に雪のような白い花が広がり、遠めにはまるで白い雲が枝を覆っているように見えるため、「夏雪」の美名を誇っています。また、俗にシェルジンジャーと呼ばれるゲットウも5~7月に乳白色の花を咲かせ、我々を歓迎してくれます。山中ではつる植物も多く見られます。またカンムリワシは台湾固有亜種の鳥類で、中~低海抜の広葉樹林に生息します。普段は小動物を捕食し、特にヘビ類を好むことから、「ヘビワシ」とも称されます。猛禽類のほか、山中では白黒の長い尾にサファイアブルーの羽毛で、頭と胸が黒くてくちばしと足が鮮やかな赤色をした「ヤマムスメ」─タイワンアオカササギも見られます。

 

参山国家風景区

 

タイワンアオカササギとコミュニケーションできそうなのは「シナアマガエル」です。その鳴き袋は頭より大きくなり、鳴き声がよく響き渡ることから、雨怪や雨蛙とも呼ばれています。見た目の最大の特徴は口角から目、鼓膜、肩の上にかけて、こげ茶色の目隠しのような横一文字の濃い模様があることです。中横公路一路から梨山に入ると、アカマツの並木が出迎えてくれます。ニイタカアカマツには松ヤニが豊富に含まれるため、テレビン油やロジンの重要な原料となっています。また、冬の終わりから春の初めにかけて、中横の山肌は雪が積もったように白く見えることがありますが、それは俗にユキヤナギや噴雪花と呼ばれるシジミバナです。動物は台湾固有での希少な「ミミジロチメドリ」が見られます。長くて白い目もとのライン、そして数本の流蘇を飾ったファッショナブルな見た目をしています。「フィフィフィフィ…」という甲高いビブラートが掛かった泣き声は、忘れられない森のメロディーです。そのほか、よく知られたタイワンマスもこの地区で人工飼育され、て放流されています。もし見かけたら、この世界の宝物を大切に扱ってください!


ほかによく見られる動物はスインホーキノボリトカゲ、スインホーマイマイ、シナアマガエル、ヤママドボタル、フタテンアカノコギリクワガタ、タイワンクマゼミ、ミズアオガ、カレハチョウなどです。また、あまりなじみがないかもしれませんが、緑金色の体に赤い縦筋が入った台湾最大のタマムシでもあるヤマトタマムシも生息していまです。


参山の生態


梨山風景区は大甲渓流域に位置し、絶壁、奇岩、砕石の川原などが見られます。高山に囲まれ、山に登ると遠くに美しい山々を眺めることができます。またここにはほかにも特殊な地形がたくさんあります。たとえば思源の谷中分水界の河川争奪地形の景観、環山の曲流地形、松茂の環流丘陵地形、梨山の角テラス地形、佳陽の半円形テラス地形と沖積扇状地、谷関地区の河岸段丘群などを見ると、川の流れによって大地が形成された様子がわかります。

参山国家風景区

ここで最も有名な動物は、氷河期からの生き残り──タイワンマスです。また、梨山は国際的に有名な野鳥観察ルートでもあり、そこからは、たわわに実ったイイギリの真っ赤な果実に誘われた20種類以上の野鳥が見られます。中でも、台湾固有亜種のヤマガラ、カワビタキ、タイワンゴシキドリ、チャイロウソ、台湾固有種のカンムリチメドリ、ミミジロチメドリが最も珍しいとされています。6~9月には、台湾の高山固有種のアケボノアゲハが花畑を舞う姿を楽しむこともできます。

 

八卦山風景区は中央嶺を線形に走る地形で、横山断崖、龍仔頭群山、名間台地が有名な地形で、ほかは多くがなだらかな傾斜地になっています。植物はシマミサオノキ、オオバギ、ソウシジュ、クスノキ、カントンアブラギリなどがよく見られます。