原住民族村の原風景

獅頭山風景区の南庄郷は、サイシャット族(賽夏族)が多く居住する集落です。また一部のタイヤル族(泰雅族)も南庄郷に居住していますが、多くのタイヤル族は梨山の山で暮らしています。現在でも伝統的な集落の姿が残されており、観光にぴったりです。サイシャット族とタイヤル族の最大の共通点は顔の入れ墨文化です。サイシャット族は主に苗栗県南庄郷、獅潭郷及び新竹県五峰郷に分布します。父系氏族を組織の基礎とし、それぞれの集団が自然物をトーテムとしています。清朝統治時代に漢民族の姓に変わると、トーテムを姓に付けました。例えば、風、日、夏などです。また居住地が漢民族とタイヤル族に隣接しているため、その習俗には多くには漢民族影響が見られます。またタイヤル族は祖霊(rutux)を信仰し、先祖の教え(gaga)に忠実です。伝統的に男性は勇猛で狩りに長けており、女性は織物に優れます。また顔の入れ墨は成年を意味します。

原風景の部落

獅頭山風景区内の八卦力集落は、南庄に位置するサイシャット族の村です。住居の外観にはサイシャット族のトーテムと伝統模様が特別に描かれています。また昔ながらの穀倉、半円形劇場などがあり、サイシャット族の特色を十分に感じることができます。園内は無料で開放されており、散策できます。付近には向天湖祖霊祭場やサイシャット族民俗文物館もあり、これらを1日で見て回ることができます。

鹿場集落も同様に南庄に在りますがが、タイヤル族の集落に属します。ここでは廃校になった小学校を利用し、て狩猟学校を開校しています。観光客は竹編み、ビーズ工芸、儀式狩猟などの体験ができます。また付近には石壁雄風、石門、神仙谷、風美滝、加里山などのスポットがあり、さらに深く地元文化を理解していただける事でしょう。

中部横貫公路谷関段の松鶴部落もタイヤル族の集落です。もともとは「徳芙蘭」と呼ばれていましたが、地元にある台湾五葉松とコサギが飛ぶ姿が鶴のように見えることから「松鶴」と名付けられました。松鶴部落は921地震と04年の台風(Mindulle)により大きな被害を受けましたが、地元住民たちの努力により、村は自然生態系の観光モデルへと発展しています。ここあではタイヤル族の竹屋民宿や、歴史的な八仙山林場の日本式宿舎が数多く完全な形で保存されています。また森林歩道から自然の生態系を直接感じることもできます。梨山の環山集落は、司界蘭渓と七家湾渓の合流地点の谷間に位置するタイヤル族の集落です。ここには300戸のタイヤル族が暮らしており、今なおタイヤル族の伝統が色濃く残っています。現在、川の漁獲を禁止し、高山鯝魚(コイ科の魚)の数量を回復させ、また積極的にタイヤル族の編み物工芸を伝えています。ここでは詹秀美タイヤル族文物展示館を見学したり、弓矢、米糕(もち米を蒸したもの)作り、伝統織物などが体験でき、タイヤル族文化の魅力を身近に感じることができます。